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Artとは・・・
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 備前焼作家としてスタートして27年、今では自分が何ものなのかよく分からない。
とりあえず食べていけるようにと備前焼を作ってはいるが、自分のやりたいこと、やるべきことはもう備前焼の中にはみあたらない。僕の仕事の中では備前焼は単なる素材にすぎない。
べつに備前焼自体が嫌いな訳ではない、ただ備前焼という名の商業的イメージが嫌なのだ。
やり始めの頃は備前焼というだけで訳も分からんうちに売れていったものだ。
備前焼の土はあと数年でなくなってしまい、高価なものになると信じられていたみたいで、その後焼き物ブームと骨董ブームがゴッチャになって、買ったものが何年か先に値打ちが上がると思われていたのだ。
なぜそうなったのかよく分からないが、そのためにどんどん作家が増えてしまった。
備前焼は伝統産業と言っても代々伝授されたような難しい技術はほとんどない。ただ窯の扱い方が分かり、あと予算さえあれば誰にでも出来る焼き物なのだ。
当時は安物は売れないとされ、モノの価値を上げることばかり考えていたものだ。
ただ値段を高くする訳にはいかず、素材の工夫、燃料、箱等かけれるだけの経費をかけたものだ。
今思えば芸術とはほど遠いことをしていたと思う。でもそれは僕にとって一つの経験としてプラスになっている。
考えてみればこのブームをつくったのは終戦の音を聞いた世代だ。日本の高度成長と共に豊かになったが新しい世代の文化にはなじめなかった。
多分皆この世代の要望に応えるためにモノ作りしたのだ。
今になってはもうそれは通用しない。
僕は未来、若い世代のために仕事をしたい。
聞くところによると備前焼が地域ブランドとして特許庁より認定されたそうだ。そのためにある一団体のみが備前焼として販売する権利を持つらしい。それになんの意図があるのかよく分からないが、僕としてはもうしばらく備前焼の旗を揚げていたい。
もしだめなら偽備前焼・・・ってことになるのかな。









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» 生きて創る
芸術という言葉に翻弄されているように感じます。

石橋さんの作品、特にオブジェはすばらしい。

色々ご苦労もおありのようですが、自分を信じて、生きて創ることだけで宜しいのではないでしょうか。

石橋さんの本当の命を沢山残してください。
あきら 2010/08/12(Thu)15:34:22 編集
» Re:生きて創る
芸術そのものにとりつかれています。
それはこの世において自分が何であるかを考えるようなもので、言わば宗教に近い。
今、自分のやるべき事を求めながら生きる。
結局は楽しめばいいというのは分かっているんだけど・・・。
2010/08/13 09:56
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