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Artとは・・・
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 これまでの過程を経て自分の生き方、行くべき道がなんとなく見えてきた気がする。
今この折り返し地点に立って思うこと、それはいよいよ人生の答えを探し出すこと。
これまでの作品は全て未完成あり、その答えを求めるための道しるべに過ぎない。
これから更におのれが真に「自由」の身でなければならない。





その状態とは、全ての現象に対して恐れを抱かないこと。
守るものをもたず、失うことをも受け入れ、全てを必然とし、常に良きことだけを思う。
それが出来ていれば、人の心を豊かにできる真の芸術は発現するはずだ。





今年2010年2月、僕は姪を亡くした。
多分我が一族では一番優秀な子であったろう。
死因は不明だが、状況から見て自ら死を選んだようだ。
彼女は1年ほど前からうつ病にかかり、病院にもかかっていたが、周りの誰かに悩みを打ち明けることはしなかった。
僕は彼女の幼少時から自由な生き方を教えてきたつもりだった。
だがそれ故に、周りからの期待や担うべき社会的立場とかいうものを背負い込み、その重みに耐えられなかったのか。
結局これまでの僕の未完成の芸術では彼女を救えなかったのだ。





彼女は桜谷窯のホームページを作ってくれていた。
彼女の生と死は、これからもぼくの芸術につきまとうだろう。
でもそれはきっと僕の芸術の完成へ導く鍵となる。

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 2009年5月キングオブロック、忌野清志郎が亡くなった。中学時代からのファンである妻が連日涙した。
それ以来毎日のように清志郎の歌が工房に響き渡る。
追悼本も何冊か購入、妻との会話で清志郎の名が出ない日はない。
しかし彼を知れば知るほどその生き方や、感性に深く共感を覚える。
結局芸術家が表現するものは「愛」とか「平和」とか「夢」だとかすごく単純なものだ。
それを何者にも縛られない「自由」の中で自分なりに表現すれば良いのだ。







この夏ウクレレを買った。
毎日清志郎をうたっている。
「金もうけのために生まれたんじゃない」。僕の場合ますます貧乏になる気がする。
だから宝くじは当てたい。







僕が求めている芸術は・・・「愛」・・・「神」・・・?












陶彫

芸術家がするべきことは古い価値観を守ることではなく、新しい価値観を作り出すことだ。
カッコいいセリフだが、実際何から始めてよいのか分からない。
そんな時、2006年のユーモア陶彫展の募集要項を見て何か引き寄せられる光を見た。 
テーマは「笑い」。今までは「宇宙」とか「真我」とか小難しいテーマで人に分ってもらおうと努力してきたが、この気が抜けたような癒し系は何だ。
今このギクシャクした世の中にピッタリであり、そしてきっと自分の求めている世界に通じている気がした。
形はテーマを見た瞬間に思いついた。模型までは簡単に作れた。
運よく審査に通り、本展に向けて大きくするのに苦労した。重くて持ち運びが大変だったし、大きくすれば小さな模型に比べ、カワイさが薄れてしまう。
それでも本展では優秀賞を頂き、とても感謝しています。







それからは陶彫を主に仕事をしてる。
コンクールには相変わらず落ち続けているが、いつか分かってもらえると信じ出品し続けようと思っていた。
ところが不景気を理由に次々にコンクールがなくなってしまい、新鋭作家の発表の場がなくなってしまった。
いまさら偏った公募展等に出す気もなく、いよいよ地道な活動しかない。















陶彫





 庚和としての茶陶もこれで最後になりそうだ。
陶芸を始めて以来自分なりに古典に思いを寄せ、その芸術を追求してきたが、その答えは出そうもない。
備前焼自体に疑問を感じ始めてからは、何のために至高のものを求めなければならないのか、その先に見える人間のエゴイズムに芸術は全く感じられない。
資金さえあればこれくらいのもの何時でも誰でもつくれるだろう。
資金が尽きたところで僕の進むべき方向が決まった。
多分それは無価値の中に真の芸術を求めること。
特定の人たちだけでなく、あらゆる人が気軽に楽しめる芸術。
次に作るとしたらファミレスのドリンクバーで抹茶オーレを楽しめるような器がいいな。









 


                      




茶碗 水指 茶入れ 〜2003
 いよいよ売れなくなってきた。これまで年に2回の窯出しをしてきたが、2003年秋の窯を最後に焚けなくなってしまった。
登り窯は,割り木などの燃料経費が高くつくので商品の回転が悪いと続かない。
また、いまさら借金してまで登り窯を続ける気にはなれなかった。
もう僕に備前焼への情熱はほとんどない、あるのは疑問だけ。
仕事は暇になり、04年には次女が誕生、経済状態はますますきびしくなった。














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